わたしは音楽で生活をしている鍵盤楽器奏者、編曲家です。
つい先日40歳をむかえました。
早いといえば早い気もするが、たしかに40歳といえるくらいの人生だな、と思える自分もいます。
30代の自分は自分のキャラクターにあったお仕事を選ぶようになりました。
例えば声優さんが歌ういわゆるアニソン系のライブお仕事なんかは断るようになりました。
決してジャンルを否定しているのではなく、自分はシンガーソングライターにあこがれて音楽を志した部分が多いので、そういう音楽性のアーティストとのお仕事の方がしっくりくるし、自分も楽しいという話です。
音楽性は合うかもしれないが、ミュージシャンに対する扱いがひどい現場などもあります。
それはやはり自分が幸せかどうか?
を判断基準にして選択しています。
演奏料の額面で自分の中で折り合いがつくのなら全力でやります。
そういう意識の変化が20代と30代の大きな違いかもしれません。
あとはアレンジ(編曲)仕事が増えました。
20代はライブでの演奏仕事がほとんどでした。
一方で自分がいいなと思う曲のアレンジがだいたい同じ人だったり、自分にできるかどうかは分からなかったけど、そういう事もやってみたいな、と思ってはいました。
たとえば小林武史さん、冨田恵一さん、森俊之さん、河野圭さん、です。
ライブのサポートをさせていただいている流れで、曲のアレンジをお願いされるようになりました。
歌に対する曲の彩り方にはなぜか根拠のない自信がありました。
最初はそれでも色んなダメ出しをされますが、アーティストさんに自分のアレンジを聴いてもらって感謝されることは本当に音楽家冥利に尽きるくらい嬉しいことです。
もちろん不勉強なところにその都度ぶつかるわけですが、その都度勉強して自分なりに落とし込んで、未だにその繰り返しです。
そうやってライブ仕事とアレンジ仕事、両方をこなしながら30代を過ごしました。
40代はどういう音楽人生を歩むのだろうか。
また次回。
コメントを残す